3分間の美学

特撮モノを主に、趣味の映画や音楽なんかをのんびり書いてます。

劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン

こんにちは、otomusic(@ak_otomusic)です。

 

週一更新を目標に掲げ、早速挫折してしまいました。中途半端な記事の下書きが溜まっていく日々…優柔不断な自分の性格を考慮すべきでありました。

 

とまぁ、言い訳はこれくらいにしておきまして。今回は待ちに待った劇場版ウルトラマンXを観てきましたので、自分なりに感想を書いてみたいと思います。

※ネタバレも含まれますので、閲覧の際はご注意ください。

 

劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン

今回は平日朝一の上映回に行ってきました。新宿ピカデリーの外壁の上映中ポスターの中には、サイン入りの劇場ポスターが!新宿ピカデリーは公開舞台挨拶も行われましたよね。行かれた方が羨ましいです。

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公開されたばかりとはいえ平日朝一の新宿でしたので、さすがに満員とはいかず劇場のおおよそ半分くらいが埋まっている状態。子供の姿はほとんどなく大半が大人でした。

 

【ストーリー】

太古の昔に地獄が封じられたと伝えられる芭羅慈バラジ遺跡――。
その謎に挑んだ強欲な男・黒崎(マイケル富岡)によって、その封印が破られてしまった!この世を地獄へと変える閻魔獣ザイゴーグの大復活!
その恐るべき力の前に、我らがウルトラマンエックスの光が消えてしまう。地球はこのまま終わりを迎えてしまうのか…?
Xio隊員たちは、考古学者・玉城ツカサ(吉本多香美)と力を合わせ、
決死の覚悟でザイゴーグ封印のカギとなる神秘の力を追う。
絶望の中、ツカサの息子・ユウト(高木星来)の母への強い想いが奇跡を呼び――。
参上!ウルトラマンウルトラマンティガ!!
結集したウルトラヒーローたちと力を合わせ、ザイゴーグと怪獣軍団に総力戦を挑むXio。死闘の火ぶたが、いま切られる!

 

毎週心を弾ませたテレビシリーズが終了し、否が応でも期待が高まった今回の劇場版。私は予告映像を観てはいたものの、事前にあまり情報を探らず観賞に臨みました。

 

冒頭、テレビシリーズのダイジェストは少々意外だったんですが、劇場の大スクリーンでも遜色ない迫力で、今回初見の方にも配慮されていて良かったですね。ただ、予告映像でもバッチリ出てきていたお久しぶりのバルタン星人先輩…。まさか登場シーンがあれだけなんて…。友情出演ですね、あれは。

そしてXio対策本部での日常シーン。この和気藹々とした感じ、テレビシリーズを経ての関係が垣間見えて良かったです。神木隊長は娘さんとうまくやっているようだし、エックスもすっかり仲間に溶け込んでいました。ただエックス、まだ女性の気持ちを理解するまでには至っていないようで…(笑)。

 

閻魔獣ザイゴーグ大復活!

「太古の遺跡に強欲な人間が踏み込むことにより悲劇が始まる」という、もう怪獣映画好きなら興奮せざるを得ない王道ストーリー。マイケル富岡さん演じるカルロス黒崎は、田口監督曰く“最初から脚本に「カルロス黒崎」という役名があって、マイケル富岡さんみたいな感じの人だと言っていた”とのこと。イメージキャストだけあって、見事ハマリ役で嫌なヤツでした(笑)。

そんなカルロス黒崎のせいで、閻魔獣ザイゴーグは大復活してしまいます。エックスが応戦するものの、全く歯が立たず…。比較的すぐにエクシードXへとパワーアップします。その後の展開を考えればエクシードXまで出して正解だったのでしょうが、あまりパワーアップを感じられなかったのでいらなかったかなぁという気もしました。確か昨年の『劇場版ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』では、ギンガSの映画なのにギンガストリウムが出てこない!なんて少し驚いた記憶があります。まぁそのエクシードXですら敵わないということで、ザイゴーグの強さをより顕著に表しているともいえるのでしょうが。それにしてもザイゴーグ、平成ゴジラ映画にでも出てきそうな素晴らしいデザインでしたね。右手が棍棒だったり背中が針山だったり、まさに「地獄」から蘇った怪獣といった雰囲気でした。

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ザイゴーグとの敗戦により、大地はエックスとユナイト出来なくなってしまいます。エックスの「私には今出来ることはないが、大地には出来ることがある」という台詞が印象的でした。劇場版のような限られた時間だと、どうしても防衛チームは脇役になってしまいがちですが、今回はウルトラマン以上にXio隊員たちの活躍もたくさん描かれていました。今回多くの方が「怪獣映画としても楽しめる」とおっしゃっている理由のひとつが、ここにもあるような気がします。設定は(田口監督曰く)テレビシリーズ最終回からおおよそ半年後ということで、装備はより充実し、マスケッティは3台揃いやっと「スカイ」「スペース」「ランド」の同時戦闘が実現。様々なサイバーカードを駆使し、ウルトラマン登場後の共闘でもワタル隊員がバードン火の鳥のごとく特攻したり、ルイルイはべムスターでシールドを使ったり。半年でこんなにも技術進歩があったんですねぇ。劇場版ということで(予算の面で)ミニチュアビル群もテレビシリーズより更にグレードアップしており、目を見張るものがありました。カルロスビルを破壊するザイゴーグ、迫力あったなぁ。それにしても今回はルイルイが隊員の中でも特にフィーチャーされていた気がします。あの綿菓子攻撃の有効性とは…。

 

きたぞ!われらのウルトラマン 

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今回の劇場版の見所は、やはりエックス、ティガ、初代マンの共闘です。キャストに、初代マン・ハヤタ隊員を演じた黒部進さんの娘でありティガではレナ隊員を演じた吉本多香美さんを持ってくるというのも、なんともニクい演出ですね。まぁ特に目立った活躍はなく、どちらかというと息子のユウトくんが今回のキーパーソンでしたが。

ウルトラマン50周年、ウルトラマンティガ20周年ということでの客演と考えられますが、ただ単に共闘するというわけではなく、ストーリーにもしっかり絡ませておりリスペクトが感じられる内容でした。「お母さんを護りたい」というユウトくんの強い思いからスパークレンスの化石、バラージの青い石、そして大地のエクスデバイザーが共鳴し、3大ウルトラマンが登場します。芭羅慈遺跡のティガの石像、てっきりウルトラマンティガの1話のようになるものかと思えば、予想に反しユウトくんの変身。そう、「人は誰でも光になれる」んですよね。ウルトラマンは、何故かバラージの青い石がいつもの赤い玉へと変化し登場。分かるようでよく分からない登場で(バラージの青い石はアントラー対策ではなかった…)、よくある“ミラクル”からの登場ではありますが、それはもう盛り上がらないわけがありません。

対するザイゴーグは手下としてゴルザとアントラーを生み出します。またしても予想に反しティガ対アントラー、初代マン対ゴルザという意外な組み合わせでした。ウルトラマンの八つ裂き光輪での防御は新しかったなぁ。そして最も熱くなったシーンは、各ウルトラマンの戦闘シーンでの音楽でした。オリジナルの劇伴をアレンジしたものでしたが、本当に素晴らしかった。

さらにエクシードXの新アーマー「ベータスパークアーマー」。デザインは複雑過ぎずゴテゴテになり過ぎずで、なかなかの好印象。ただテレビCMや予告で散々観てしまっていたので、良く言えばすんなり、悪く言えば特に驚きもなく、といった感じ。もうこれは仕方のないことなんですけど、今回の劇場版は特に、予告で色々と情報を出し過ぎているような気がしました。

 

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極め付きにはエックスのテレビシリーズでも客演したウルトラマンたちが、劇場版でも客演しています。もうこれはサービス演出ですよね。ザイゴーグが世界各地に生み出したツルギデマーガと戦います。全員での共闘があるかと思っていたのですが、戦闘終了後、世界各地から集合し労をねぎらうという展開。ウルトラマンに限らず、ここ最近のヒーロー映画は最後の最後にCGの巨大な敵と総員で立ち向かうというのが通例になっており、若干食傷気味なのが否めないのですが、今回のように各々の戦いに集中しコンパクトに纏められているのは非常に好印象でした。

今回はゼロとギンガに台詞がありましたが、師匠であるビクトリー(ショウ)から何も言葉がなかったのは残念。これはキャスト発表があった時点で分かっていたことではあるのですが…。だってかわいい弟子があんなに頑張ってるんですよ?それにしても、ゼロ様のサービス精神旺盛っぷりは素晴らしい。というより、ルイルイがゼロ様好き過ぎ(笑)。

 

ウルトラマンXの劇場版であるということ 

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戦闘が終わると、エックスがデバイザーから消え独立した存在となります。とここで私は「あ、これエックスの映画だった…」と我に返りました。ここまで観ていて、確かにテレビシリーズの延長線上の物語であり劇場スペシャルのような印象ではありましたが、怪獣映画とも思える演出や内容、さらに豪華なウルトラマンたちの客演ですっかり“エックスの映画”であることを忘れており、ここでがっつりと『ウルトラマンX』の物語の本筋を絡めてくるとは思いもせず…。いきなり現実に引き戻されたような感覚でした。突然の“エックスの物語としての締め”に少々動揺をしてしまったのです(笑)。そういえば、テレビシリーズ最終回でエックスはデバイザーに残るという“宙ぶらりん”な状態でありました。劇場版を見越しての展開だったのでしょうね。田口監督的に今回の劇場版で『ウルトラマンX』は完結、ということなんでしょう。マモルも思わず号泣の感動的なお別れをし……たと思ったら、デザストロの出現ですぐ戻ってくる。何だこの茶番は…。あの感動は何だったんだ(笑)。まぁいつでもすぐに戻って来るという描写は、今後の客演でも活きるかもしれませんしね。それでも、これは蛇足じゃないかなぁという気もします。

 

お話は前回の劇場版ギンガSと同じく薄味といいますか、エンターテイメントに振り切っている感じですが、前回のアクション満載坂本映画から今回は怪獣大好き田口映画になっていますね。カルロス黒崎の秘書とアスナ隊員がバラージの青い石を取り合うシーン、坂本監督であればきっとあの秘書のミニスカートを活かした足蹴りの応戦になっていたことでしょう(笑)。個人的には前回よりも、より作品にのめり込んで観られた気がします。ほんとあっという間に終わってしまいました。

 

「案外簡単に地球の危機ってやってくるんだ」

アスナよ、それを言っちゃあおしまいよ!

 

 

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